こんにちは、 id:kano-e です。 こないだ家族でシン・ゴジラ鑑賞後にボルカルスを遊んで楽しかったです。
さて、今日は今年新たに買ったゲームの中から個人的な超お気に入り Puzzle Strike (パズルストライク) の紹介をしようと思います。
Puzzle Strike は、バックビルド (デッキ構築) をメカニクスに落ち物パズルを遊ぶゲームで、説明だけ聞くと何を言ってるかわからないかもしれませんが、ざっくり言うとドミニオン遊んでたらぷよぷよだったみたいなゲームです。 さらに意味がわからないかもしれませんが、とにかく紹介します。
この記事は、ボドゲ紹介 Advent Calendar 4 日目の記事です。
前日の記事はこうりゅうさんの「SRPGっぽいボードゲーム」の紹介でした。ウニコルヌスの騎士たちが気になる。
Puzzle Strike とは?
Puzzle Strike は、 Sirlin Games が販売しているボードゲームです。
Sirlin Games では Yomi という「対戦格闘ゲーム」をモチーフにしたカードゲームを販売しており、そのキャラクターと世界観を使ってパズルゲームにしたのが、この Puzzle Strike です。
(ちなみに、最近本当に Yomi を元にした対戦格闘ゲームが発売されました)
プレイヤーはそれぞれジェムパイルと呼ばれる自分のプレイエリアを持っており、毎ターン、そのジェムパイルに Gem (ジェム) と呼ばれるチップが降ってきます。 その Gem を Crash (クラッシュ) すると、他のプレイヤーのジェムパイルにそれが送られます。
Crash された Gem を送られたプレイヤーは、それに対して自分のジェムパイルの Gem を Crash して相殺することもでき、まさにお邪魔ぷよの送り合いのような攻防が発生するのです。
そうやって Gem を送り合いながら、自分のジェムパイルがいっぱいになる前に相手ジェムパイルをいっぱいにしたら勝ちです。
Gem を Crash して送り合う!
正確なルールでは「自分の手番終了時に、自分のジェムパイルに、合計 10 以上の Gem があれば負け」です。 つまり、他のプレイヤーの手番時に Gem を送られて、自分のジェムパイルが 10 以上になって溢れても、自分の手番の間に 9 以下に減らすことができれば問題はありません。
自分のジェムパイルの Gem を減らすためには Crash Gem というチップを使います。 Crash Gem を使って Gem を Crash (クラッシュ) すると、自分のジェムパイルから Crash された Gem は、対戦相手のジェムパイルに送られます。
ここで、対戦相手が Crash Gem チップを使うと、カウンタークラッシュが発生します。 カウンタークラッシュでは、対戦相手が自分のジェムパイルから同じように Gem を Crash します。 Crash された Gem 同士は相殺され、もし相殺しきれずに余った Gem があればそれは送られます。
カウンタークラッシュで発生した Gem の方が多ければ、逆に最初に Crash をした自分のジェムパイルに Gem が送られてきます。 もしこの時に Crash Gem チップがまだ手元にあれば、さらにカウンタークラッシュをすることも可能です。
Crash Gem チップで Crash することができるのは Gem チップ 1 枚だけですが、 Combine (合成) チップを使うと 2 枚の Gem を合成して 1 枚の Gem にすることができます。
1 Gem チップと 1 Gem チップを合成すれば 2 Gem チップが出来上がります。
Gem を合成しても、合計の数字に代わりはないので、負けの条件には影響しません。 自分のジェムパイルに 4 Gem 1 枚と 3 Gem 2 枚があれば、チップの枚数は 3 枚ですが、合計値は 10 なのでそのままだと負けてしまいます。
が! Crash Gem チップを使った時に、 1 Gem チップではなく 2 Gem チップを Crash すると、 2 Gem チップは 1 Gem チップ 2 枚になって、対戦相手に送られます。 3 Gem チップなら相手に送られるのは 1 Gem チップ 3 枚です。
もし 4 Gem チップを作ることができたら、おめでとう! 4 Gem チップは特別で、4 Gem チップを Crash した場合、相手はカウンタークラッシュすることができなくなります!!
つまり、自分の番で自分のジェムパイルの Gem の合計値が 10 を超えないように小さなクラッシュやカウンタークラッシュで数を調整しながら、 Combine で 4 Gem チップを作り、Crash Gem で 4 Gem をどーんと送ってトドメ、というようなプレイが必要になってきます。
ぷよぷよで不要なぷよを軽く処分しながら連鎖を仕込んでどーんと連鎖!みたいな感覚を思い出させてくれるゲームです! カウンタークラッシュの応酬も、まさにぷよの相殺を思い出す感じで「えい!ファイヤー!アイスストーム!」って言いたくなる。ばっよえーん!
チップの購入は義務
自分の手番では、最初に Ante (アンティ) が発生します。 銀行から 1 Gem 1 枚をとって、自分のジェムパイルに置くことを Ante と呼びます。 何もしなくてもされなくても、毎ターン自分のジェムパイルには 1 Gem 増えていくことになります。
その後は Action (アクション) フェイズ。 自分の手チップから、 Gem 以外のアクションを行うチップをプレイしてアクションを実行します。 先ほど話に上がった Combine や Crash Gem の使用も Action フェイズに行います。
アクションは 1 回のみですが、+矢印マークを持つチップをプレイすると、アクション回数を増やすことができます。
矢印には色があり、矢印の色はチップの色と対応しています。 茶色の矢印で増えたアクションで、紫のチップをプレイすることはできません。 黒い矢印はオールマイティです。
コンボするためには、色矢印をうまく繋ぐことと、自分の持っているチップの色を調整する必要が出てきます。
そのあとは Buy (購入) フェイズ。 銀行にあるチップを購入します。
チップは、手チップにある Gem を公開し、その合計値までの範囲で何枚でもどんな組み合わせでも購入できます。 6 Gem あった時に、6 Gem のチップを 1 枚購入しても良いし、 3 Gem を 2 枚でも良いし、 1 Gem と 2 Gem と 3 Gem を 1 枚ずつ、みたいな組み合わせでも購入できます。
ただし、購入は義務です。 「今回は購入しません」ということはできず、必ず毎ターン 1 枚以上購入しなければなりません。 もし、 Gem が足りず購入できるものがない場合、あるいはどうしても購入したくない場合、 Wound (ケガ) というなんの効果もないお邪魔チップを獲得することになります。
最後に Cleanup フェイズ。 使用しなかった手チップは、全て捨てチップ置き場へ。 その後、自分のバッグから新しい手チップをドローして、ターン終了です。
ドローできるチップの枚数は、自分のジェムパイルにある Gem の合計値に応じて増えていきます。 自分のジェムパイルに Gem が 1 つもなければ 5 枚のドローですが、もし合計値が 9 になっていたら 8 枚ドローです!
この、ターン終了の時点で、自分のジェムパイルの Gem の合計値が 10 以上になっていたら、敗北です。
キャラクター選択画面からゲームは開始している
プレイの最初に、プレイヤーは使用キャラクターを選択します。
キャラクターは 1 箱に 10 人入っており、各キャラクターは専用の能力チップを 3 枚持っています。
どのキャラクターも能力に癖があり、使いこなすのには多少のコツが必要です。 その中でも主人公ポジションの「グレイヴ・ストームボーン」や、コンボしやすいチップを持った「ヴァレリー・ローズ」なんかが扱いやすいので、慣れてなくてわからない時はそのあたりのキャラクターがオススメのような気がします。
他のキャラクターは、自分のジェムパイルの合計値が 10 以上の時だけ使うことができるチップを持ったギャンブラーパンダの「ラム・バム=フー」や、毎ターンの Ante の Gem が 2 Gem チップになるけど相手にカウンタークラッシュを禁止させる持続効果を持った「マスター・ミドリ」など、強いんだけどうまく使えないと自滅しそうな能力がいっぱいです。 うまく使いこなせたらカッコイイ気はする。 拡張の Shadows で追加されたキャラクターは、さらに複雑で使いにくいけど非常に強力な効果が満載です。
ゲームのルールに慣れてきたら、ぜひいろんなキャラクターを使ってみてください。
自分はまだ持ちキャラを決めあぐねていて、毎回ランダムに選んでいます。
2 人プレイベスト?
Puzzle Strike は 2 人対戦ベストなゲームだと思ってます。 2 人で遊んだ時のスピード感やカウンタークラッシュの応酬などの落ち物パズル感は 2 人対戦時がやはり強いです。
3 人 〜 4 人プレイもルールはありますが、 2 人対戦と比べるとカオスになりがちで、雰囲気的にはわいわいわちゃわちゃとしたパーティゲームぽくなります。 それはそれで面白いですが、 2 人対戦時と多人数対戦時だと、例えばチップの使い方や Crash のタイミングなんかも変わってくる気がします。
Gem などのプレイに必ず必要な基本的なチップは Base Set と拡張の Shadows の両方に入っているので、 2 プレイを並行することが可能です。なので 4 人いるならいっそ 2 人対戦 × 2 にしても良いのかもしれない、みたいなことを時々思ったりもします。 でも、 4 人でわちゃわちゃ遊ぶのもそれはそれで楽しかったりもするんですよね。
遊びたい!
Sirlin Games 公式サイト での購入が可能です。
日本での購入は、 2019/12 現在通販一時休止されてますが Yomi Diver さんが時々通販を行なっています。 自分も Puzzle Strike の購入時には Yomi Diver さんにお世話になりました!
また、 Steam でデジタル版が販売されています。
50 % オフセールの時に買うと、 Shadows のキャラクター解放と合わせて 1,400 円くらいで購入できます。
実は自分も購入のきっかけは Steam の 50 % オフセールでした。 以前から Yomi や Puzzle Strike の存在は知っていたのですがプレイはしたことがなく、今年の夏休みに Steam の 50 % オフセールでたまたま Puzzle Strike を見つけて購入。そのまま子供と二人でだだハマりして、なんとかして実物購入できないかと探し回って、たまたま通販再開していた Yomi Diver さんを見つけて購入に至ったのでした。 思い返せばすごく良いタイミングでした。
ちなみに Sirlin Games のゲームだと Yomi も Steam で販売されてますし、 Yomi を本当に対戦格闘ゲームにした Fantasy Strike (対戦格闘ゲーム風カードゲームの対戦格闘ゲーム化) なんかも出ています。
とにかく一度遊んでみたい、という方は @kano_e までご連絡ください。遊びましょう。
毎週水曜日に会社でボドゲ部の活動もやってます。そちらに遊びにきてもらうとかでも良いかと思います。
ボドゲ部の方では、会社アドベントカレンダーでもボドゲの紹介してますので、よろしければそちらもぜひご覧ください。
この不思議なプレイ感、ぜひ一緒に遊びましょう。
さて、明日 5 日はぶらちょこさんの四畳半ペーパー賽系の紹介記事です。お楽しみに。
タイトルだけ見て気になっていたのですが、面白そうな紙ペンゲームですね、遊びたい!