『キズナと螢の物語』買ったメモ

『キズナと螢の物語』
3〜6人 / 15〜30分 の協力ゲーム。

一目惚れに近いのですが、この、少年少女が入り乱れて異能力でバトルするようなやつ、大好きー!

その勢いでクラウドファンディングで支援。 camp-fire.jp

先日無事、手元に届きました!

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こういう、少年漫画感というか、ライトノベル感というか、ジュブナイル感、大好物です。

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『ストーンエイジ』

この記事はボドゲ紹介 Advent Calendar 2016の7日目の記事です。

www.adventar.org

6日目はなんちゅーさんの記事で、くまゲーのTally Ho!の紹介です。くまー!

plaza.rakuten.co.jp

本当は大いなる狂気の書について書こうと思ってたのですが、突然ストーンエイジの話がしたくなりました。 id:kano-e です。

この記事ではルールの説明は詳しくしません。
かわりに、ストーンエイジの好きなところをあげていきます。

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遺跡発掘ゲーム『テーベ』

この記事は ボドゲ紹介 Advent Calendar 2015 9日目の記事です。
8日目の記事は aibou さんの ゲシェンク でした。


ゲームが終わった後に「自分の考古学人生、結構楽しかったよな」ってしみじみできる遺跡発掘ゲーム『テーベ』の話をします。

「運ゲー」
「読み合い要素ない」

「ソロ感強め」
「淡々とする時間が長い」

といった評価を聞くこともあります。
プレイすると実際、そういう部分があるのも確か。
だけど、そんな欠点も考古学者人生の演出だと思えるような、そんなゲームです。

プレイ後にはプレイヤーそれぞれの考古学者人生が見えてきて、それを振り返ってしみじみと思いを馳せることができるのが大好き!
ほんと、大好きなんです。

ゲーム概要

テーベは、考古学者として、より高い功績を残した人が勝利するゲームです。
ゲーム内では、以下のような行動が功績として評価されます。

  • たくさん勉強を行って知識を蓄え、その道の第一人者になる
  • 実際にその地域に出かけ、価値ある出土品を発掘する
  • 発見した出土品の展示会を行って、世の中に発見を広める
  • 学会発表を行って学者コミュニティに貢献する

これらの功績は、ポイントとして表現されています。
具体的には、以下のような形でポイント計算されます。

  • ゲーム終了時に、ある地域について1番知識を持っている人が得られるポイント
  • 発掘をして発見した出土品そのものが持つポイント
  • 指定地域の出土品を展示する展示会を開催すると得られるポイント
  • 学会発表を行って得られるポイント

それぞれの要素について、説明していきます。

勉強を行って知識を蓄える

盤上には、常に4枚のカードが公開されています。
カードには、パリやロンドンなどの都市名とそのカードを取得するために必要な週数が書かれています。
自分の手番に、欲しいカードに書いてある都市に行き、必要な週数を費やせばそのカードを取得できます。

例えば、本が書いてあるカードは知識カードですが、4週間かけてそのカードを取得するというのは、その都市でその時間をかけて勉強や調査を行っているということになります。

遺跡発掘のためにはそ専門知識カードが必要になります。
専門知識は、特定の地域の発掘にのみ使えます。
特定の地域に限らずすべての地域の発掘で使える一般知識のカードもありますが、一般知識は専門知識に比べて取得に時間がかかりますし、専門知識を持たずに一般知識だけで発掘を行うことはできません。

特定の地域について一番専門知識を持っている人は、ゲーム終了時にボーナスでポイントがもらえます。
その道の第一人者として認められているということですね。

広く満遍なく知識を集めてあちこちで発掘しまくるか、特定の地域に偏らせて「エジプトの専門家」や「メソポタミアの専門家」などを目指すのか、考えることになります。

実際にその地域に出かけ発掘する

発掘できる地域は、ギリシャ・クレタ・エジプト・パレスチナ・メソポタミアの5箇所。
実際に盤面上のその土地まで移動し、時間をかけて発掘を行うことになります。

発掘では、中が見えない袋に手を入れて手探りで決めた枚数のタイルを引きます。
これがなんというか、「遺跡だと当たりをつけて土を掘り返してるんだけど、本当に当たりかどうかわからない」感じをうまく表しています。

タイルには、価値ある出土品と価値のないただの土塊が混ざっています。
自分が引いたタイルの中に出土品があれば、それを発見したということで、自分の功績になります。

出土品には 1〜7 の数字が書かれていて、それはそのままポイントになります。
より高い数字が書かれた出土品を引き当てた場合、より価値の高い発見をした、ということですね。

出土品タイルには「ミロのヴィーナス」や「ツタンカーメン」など、実際にその土地から出土した品々の絵がかかれています。
説明書にはその解説もあり、それを眺めるだけでも楽しいです。


出土品は自分の発見として持ち帰りますが、土塊はまた袋の中に戻します。
なので何度も発掘していると、その地域の袋の中はどんどん土塊ばかりになっていって、価値のある出土品を引き当てられる可能性もだんだん減っていってしまいます。

かといって、早い者勝ちかといえばそうでもなく、発掘の時に引けるタイルの数は知識の量が多いほど増えていきます。
発掘を助けてくれる助手や機材のカード、使い捨ての民間伝承のカードもあれば引けるタイルの数が増えるため、どこまで準備していつ発掘に行くのか、考える必要があります。
しかも、発掘に挑戦できるのは、1地域につき年1回です。ゲーム期間は 2〜3年なので、通常は 1ゲーム内で 1地域2〜3回しか発掘できません。

時間をかけて勉強して知識をたくさん手に入れて、発掘の準備も整えて、それから発掘した方が出土品を見つけやすくなりますが、かといってあまり準備に時間をかけすぎると、ほかの人に先を越されてしまうかも。

とはいえ実際の発掘は運も大きいので「たっぷり準備して時間をかけて行った発掘で、でも出てくるのは土塊ばかり」「知識もたいしてないけど一か八か発掘したら急に価値ある出土品が出てきた」といった悲喜劇も起こりますし、それもその考古学者の人生なのだと思います。
しみじみ。

発見した出土品の展示会を行って、世の中に発見を広める

発掘して持ち帰った出土品を使って展示会を行うことで、さらにポイントを得ることができます。

展示会カードは、通常のカードとは別に 最大3枚まで公開されます。
カードには展示会を開催する都市と期間、展示物の指定とがあります。
展示物の指定は「ギリシャの出土品が1つ・エジプトの出土品が2つ」という具合で、自分が指定地域の出土品を指定数持ってさえいれば、あとは開催都市に移動して指定した期間そこで過ごすことでカードが取得できます。

出土品自体のポイントは関係ないので、高ポイントの出土品が発掘できずに1ポイントしか出なかった……という時でも、展示会を行うことでポイントを得ることができるようになっています。

広く一般の人に発見を伝えることも功績の一つということですね。
マスコミやメディアで有名になる感じかもしれません。

知識も発掘もそこそこ、出土品の数だけ揃えたら展示会を開催しまくる、というアイドル考古学者プレイも可能です。

学会発表を行って学者コミュニティに貢献する

学会発表カードは、ただ集めるだけでポイントになります。
ただし、ゲーム中にはなんの役にも立ちません。
ゲーム終了時に、集めた枚数に応じてポイントが増えます。

1枚なら1ポイントですが、2枚なら3ポイント、4枚なら10ポイント、7枚集めると21ポイントになります。
これは4ポイントの出土品を7回発掘するのと同じ計算になります。
発掘の場合、ギャンブル性が高く同じ時間をかけても確実にポイントになるとは限らないため、ポイント入手が確実な学会発表は信頼性の高いポイント源です。
地道なコミュニティーへの貢献が信頼に変わるような構造になっているわけですね。

当然、ほかの人に邪魔をされがちで、手に入れようとしたカードが持ってかれてしまうのも、なんだか学会発表の邪魔をされて先を越されたと考えると、派閥闘争ぽい雰囲気も感じ取れてニヤニヤします。
そんなふうに妨害しあっている内に、誰かがツタンカーメンを発掘したとか誰かが展示会をしたとかで脚光を浴びて「ちょっと有名になったからって!」とやさぐれたりして。

考古学人生悲喜こもごも

ほかにも、移動や手番のルールはあるのですが、その辺りは実際遊ぶ時にルールブックをご覧ください。

何人かの考古学人生を紹介して、この記事を終わりにしようと思います。

とあるエジプトのゴッドハンド

エジプト専門の考古学者。
とにかく引きが強いゴッドハンド。

エジプト以外でも出土品を発掘しまくり、展示会会場に飛行船で登場するなど、派手好きでマスコミ受けも良い。

ほかの考古学者がエジプトでツタンカーメンを発見した時には「ツタンカーメン発掘したかった」「俺の方がエジプト詳しいのに」と呟いたとかなんとか。

とある学会引きこもり

引きこもりがちな研究者。
全ての地域について満遍なく勉強しているが、特にメソポタミアに詳しい。

学会への参加が多く、発表経験も豊富。
数は少ないが何回かは発掘も赴いている。
が、ぱっとした発見はなく、ほかの地域の知識を得て帰るだけということも。

学会には知り合いが多いが、発掘センスがないことは密かなコンプレックス。

アイドル学者になりそびれた

パレスチナとメソポタミアを中心に研究・発掘を行っていた。
クレタとエジプトは専門外。

立て続けに展示会を開いて一躍有名人になるものの、その後の活躍はぱっとせず。

メソポタミアではそこそこの発見もあったというのに、展示会の華やかさを忘れられず、一般受けを狙って専門外のエジプトでの発掘を行ったりもした。
努力の甲斐あって展示会を開催するも、後が続かず、気づけば世の中からも忘れられがちになってしまった。

余談(ステマ)

普段は毎週水曜日(営業日に限る)にフィードフォース ボドゲ部として、会社でボドゲで遊んでいます。
ゲストさんも歓迎しておりますので、一緒に遊んでも良いよって方、ぜひ遊びにきてください。
詳細はフィードフォース ボドゲ部は毎週水曜 19:30 頃から活動中の記事をご覧ください。
この記事でも、普段のボドゲ部の写真を一部使っています。

一緒に考古学者になって遺跡発掘しましょう!

テーベ (Jenseits von Theben) 完全日本語版 ボードゲーム

テーベ (Jenseits von Theben) 完全日本語版 ボードゲーム

2015/12/15 追記

テーベ日本語版、 Amazon でコレクター品1万とか……!
日本語版にこだわらないなら amazon でも 5,476円 (2015/12/15 時点) で ありました。

あるいは、わたしに「テーベ遊びたい!」って声かけてください!
遊べそうな日をつくります。
一緒に遊びましょう。


さて、明日 10日目は airtoxin さんのTriangularです。